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ikuko shimada

「種類」は違うけどみんな同じ

隣の芝生は青く見えるもの。

あの人はいいなぁ、友だちがいっぱいいて。

みんなから可愛がられて。

人気があって。

お金持ちで。

成功者で。


と、上げ始めたらきりがないですね。

私たちは、ついつい自分を人と比べてしまい、凹んだり悩んだりしてしまいます。


自分を信じよう!

自己肯定感を高めましょう!

あなたはあなたのままでいいですよ!


確かに心底そう思いたいですし、そうありたいです。

でも、私たちの多くは人と比較されながら教育され、育ってきています。

他人と比べなくては気がすまない思考パターンが凝り固まってるようで、これがなかなかやっかいです。


人って何か「ものさし」がないと不安なのでしょうね。



私たちが誰でも知っている成功者と言われる方々も、きっと全然満足していなくて、誰かと比べてまだまだと思っているかもしれません。


あなたの芝生も他の誰かから見ると、青くていいなと思われているに違いありません。


人の「大変な思いや苦労」は、それが他人から見えるか見えないかだけで、みんな同じように抱えていると思います。


それぞれ「どこで苦労するか」が違うのですね。


あの人は環境が恵まれてるとか、才能がもともとあるからとか、親が有名人だから、資産家だから最初からスタートラインが違うよねーなどとも思いがちですが、「大変な思いや苦労」をするのはみんな同じ。でもその「種類」が人によって違うのですね。人それぞれ性格が違うように与えられる苦労の質が違うのです。


苦労はした方がいいという方もいますが、自ら進んでしなくてもするべきタイミングにちゃんと向こうからやって来る気がします。



例えば裕福な家庭に育ったAさんがビジネスを始めるとします。親が資産家なので起業するための資金はすんなり出してもらえました。

でもAさんは、自ら資金調達をする方法を学ぶための大切な機会を奪われ、将来危機が訪れた時に大変な思いをするかもしれません。


お金も、なくても大変ですがあったらあったで管理が大変だと聞きます。

資産家も複雑な管理・運用に頭を悩ませているでしょう。

ない人はないなりに、ある人はある人なりに苦労があるのです。


もし隣の芝生が青くみえたら、、、


そのお庭を持つ人は、青さを維持するために、遊びに行く時間を犠牲にし暑い日も寒い日も庭に出て雑草を取り除き、せっせと肥料を与えているか、またはプロの庭師に高いお金を払って手入れをしてもらっているのかもしれません。



<良い点>  青い美しい芝生を手に入れている。

<不都合点> 自らのお金や時間を多く費やしている。


<良い点>  好きなことを好きな時に大いに楽しんでいる。

<不都合点> 芝生は荒れている。



生きるということは、大変な思いをしながらそれを克服した時にある感動を味わうこと。

いい事と不都合な事は、まさに表裏一体。


いい面と苦労の2つは、必ずセットでみんなに同じようにやってくるんだと思えば、そんなに人と比べて凹み、ひがんだり羨んだり悩んだりせずにいられそうです。


物事は、一方向からだけではなく、多方面から見てみると心はもっともっと穏やかでいられるのではと思っているのです。



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